45年越しに生のマッチ。熱狂と笑いの近藤真彦 石垣島ライブ「島っていこうぜ!」

コンサート会場で「店長」と書かれたグレーのTシャツを着た眼鏡をかけた男性が、大声で「セーノー!」「マサヒコ!」と叫びながら興奮して拳を突き上げているコミック風のイラスト。彼の周りにはカラフルなペンライトを振る大勢の観客と、遠くに人影が見えるステージがある。男性は赤面し、汗をかいている。 最近のはなし

皆さん、最近「熱狂的な人たちが集まる場所」に行ったことがありますか。

まさに、熱く狂っている人たち。

私はこの目で見てきました。先週の土曜日、そんな場所に行きました。

マッチこと近藤真彦コンサート。

長いマッチとのつきあい

マッチがデビューしたのは、私が福島の小学校6年生のとき。

少し前にも書きましたが、当時、クラスのガキ大将的な存在が、熱く狂ったマッチファンになってしまい、しらふの私(小6)に「マッチファンか、トシちゃんファンか、どっちかになれ」と踏み絵を迫ってきました。

「ほだのわがんね」(そんなのわからないの福島弁)。

しかし、ガキ大将の圧には逆らえず、やむなく「マッチファンです!」と申告。

そんな12歳の私は、まさか45年後にナマのマッチのコンサートに行くことになるとは、夢にも思っていませんでした。

当時のマッチは、大変なアイドルでした。

しかし、そのマッチも今年62歳。

どんな客層なのか問題

石垣島の人たちが、果たしてどんな感じでマッチを迎えるのか。

半分心配、半分興味津々で出かけました。

もしかして、しっとりと拍手で迎えるのか。

「お久しぶりです、マッチさん」みたいな空気だったらどうしよう。

そんなことを考えながら、開演ギリギリで会場に飲み込まれるように入ると、そこには私が見たこともない光景が広がっていたのです。


この人たちは。。。いわゆるあの。。

「セーノー!」

甲高い声でコールが飛ぶ。

そのあとに「マーサヒコー!」という掛け声。

え、待って。

これ、親衛隊じゃないですか。

しかも、女性アイドルの親衛隊なら昭和のテレビで見たことありますが、これは全くの逆。

女性が、男性に向かって「セーノー!」って叫んでる。

会場はキラキラのペンライトを持った人で溢れ返り、その熱狂ぶりに、正直、私の気分も一気に上がってしまいました。

今では「推し活」という言葉で表現されるファン活動。 でも、この親衛隊の方々こそ、推し活のルーツとも言うべき人たち。 いまだに原始の姿をとどめるその活動ぶりは、生物で言えばまさにシーラカンスとでもいうべき存在です。

では、その熱く狂った会場を皆さんにも見ていただきます。

いや、歌えるんかい!

会場が異様な雰囲気に包まれる中、バンドが演奏を始め、いよいよマッチが舞台奥から登場。

最初の曲は「大将」。

すると、自分でもまったく予想していなかったのですが、不覚にも、なんとも不覚にも、、、目から涙が。。。

普段は無自覚なのですが、自分がすでに涙もろい「シニア世代」というか「じーさん」になっていることを突き付けられます。

人に見られたくないので、涙はぬぐえません。

会場は熱狂の渦。

ペンライトの振り付けも色も、ぴったり揃っている。

「情熱熱風セレナーデ」「ブルージーンズメモリー」などなど、初期のヒット曲を、私も全力で歌いながらノリノリで聴きました。

「いや、歌えるんかい!」と思った方、ご安心ください。

会場のスクリーンに歌詞がちゃんと出てるんです。

しかも、当時のシングル盤の写真と、何年発表の作品か、作詞作曲者が誰かまで親切に紹介される。

至れり尽くせり。

「曲もすべてシングルの曲を歌う」というマッチからの宣言もあり。

もうファンの気持ちをわかりきっている、デビュー45年の近藤真彦ツアー。

さすがです。

ありがとう、マッチ。


知ってる曲は昭和まで

ですが、さすがにわかる曲は、私が二十歳ぐらいまで。

ちょうど昭和と平成の境目あたりまでです。

それより後は、もう、ほぼわからない。

会場には、私の年代はもちろんのこと、70代の方もたくさん。

ライブの途中、私の横の通路をトントントンと上がっていく方が多数。

彼らも、私と同じで知らない曲に飽きて通路で一休みか、、、。

いや違う。年齢的に。トイレが近いだけです。

用を足してまたしばらくすると、戻ってくる。

熱狂のステージとはいいながら、見ている人はやはりシニア世代。

最後、アンコールは「ギンギラギンにさりげなく」。

ステージの上には石垣の地元の方々がたくさん上がってきて、カチャーシー状態。

ギンギラギンで、一切さりげなくない終幕。

最高でした。

結論:おじさんで良かった

ありがとう、マッチ。ありがとう、昭和。

30代の自分だったら、近藤真彦のライブなんて「かっこ悪っ」と思って絶対行かなかったと思うんです。

でも、この年になると、行ける。楽しめちゃう。

なんなら、泣ける。

おじさんになって良かった。

おじさんは楽でいい。

おじさん、最高。

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