55歳で花が開くはずが、花開く前に散ったのは。。大浜 福珈琲でのできごと

店主ハンザワが、居心地のよい喫茶店のテーブルで、自分の手のひらを大げさに驚いた顔でじっと見つめている。もう一方の手には、あやしげな手相占いAIの画面が光るスマートフォンを持っている。頭の上には数本の髪の毛がコミカルに舞い上がり、頬には汗のしずく。背景には温かみのある喫茶店の店内 奥の間へようこそ

皆さん、最近手相を見てもらったことありますか。

私は昨日、見てもらいました。
AIに、です。

なじみの喫茶店で、手相の話題になりましてね。
そういえば、と思い立ちました。
自分の手のひらの写真をパチリ。
AIに送って、占ってもらったんです。

すると、これがなかなか当たっている。
なるほどなあ、と唸ってしまいました。

花が開くどころか

そこで思い出したことがあります。

28歳のころ。
香港に住むコバヤシという友達の家に、遊びに行きました。
夜の街へ繰り出したとき。
道端で店を開いていた、手相見のおばちゃん。
思い切って、見てもらったんです。

おばちゃんは、こう言いました。

あなたの夢は、今はかなわない。才能もあまりなさそう。でも55歳のころ、花が開くかもしれないね。

コバヤシには、散々笑われました。

さて、あっという間に55歳も過ぎました。
あの占いが当たっているとすれば。
そろそろ、何か花が開いてもいい頃です。

ところが。
一向に、花が開く気配なし。

花が咲く前に、散り始めたのは自分の髪でした。


さてはおまえ、俺のこと知りすぎているぐらい知っているだろ!

しかしAIの手相占い、あまりに当たる。
ちょっと欲が出ました。

「こんな手相に向いている職業は?」
そう聞いてみたんです。

答えは、こうでした。

カフェや飲食店のオーナー。宿の主人。自分の店を持ちながら、情報発信も仕組み化も自前でやる。独立して切り盛りできる職業ですね。

ぴったりすぎる。
ぴったりすぎて、逆に怪しい。

私は、突っ込みました。

「あなたは私のことを知っているからそんな風に答えるのでは?」

すると、AIはあっさり白状しました。

鋭いご指摘です。おっしゃる通り。職業の話は手相からというより、ハンザワさんがカフェを経営して仕組みを自分で作っている方だと知っているから書きました。手相はどうとでも読めます。当たっていると感じるのは、誰にでも当てはまる話を自分のことだと感じる「バーナム効果」ですよ。

なんだよ。

こっちが感心してたのに。
最初から全部お見通しで、書いてたんかい。


泣きながら読む、あのひとへ

さて。
その喫茶店の話も、しておきましょう。

大浜にある、福珈琲さんです。
ここのモカ、とにかくうまい。
チョコレートのようなコクと香り。
ぜひデザートと一緒にどうぞ。

今日、料理長は豆花(ドゥファ)。
台湾の豆乳プリンです。
私は、桃と紅茶、ベルガモットのチーズケーキ。

福珈琲の豆花

チーズケーキは、うっとりするほど濃厚。
底に桃が入っていて、香りもいい。
豆花は、台湾で食べているかのよう。
つるっと涼しい味わいです。

音楽もいつもいい。
居心地がよくて、いつまでもいられます。

実は今日、届け物がありました。
店長の荒木さんに、ワンピースの最新刊までの3冊。

荒木さん、大のワンピース好き。
読みながら、泣いているそうです。

子供たちが小学生のころ。
荒木さんと福珈琲に来ていた常連のKさんの二人から、ワンピースを80冊以上いただきました。
その代わりの、約束がひとつ。
最新刊を子供が読んだら、荒木さんに届ける。

今日は、その約束を果たす日だったのです。


夕ご飯を食べるのは、ちょっと待って

福珈琲を出て、次は散歩です。
今日は、愛犬らくも一緒。
大浜海岸へ向かいました。

時間は、夜の7時半前。
ちょうど日が暮れたころ。
夕方の風が、涼しい。
海岸は人もまばらで、散歩にぴったりです。

夏の、日が沈んでからの時間帯。
私はこれが、たまらなく好きなんです。

波がチャポチャポと鳴る音。
空は夜へ向かい、次第に白と紺の境目がくっきりしてきます。
らくはカニを捕まえようと、穴を掘って遊びます。

ここで観光客の皆さんに、ひとつお勧め。

夏は、7時ぐらいにご飯を食べるのは、ちょっと待って。
食事は、8時ごろからにして、日没の直後に、海辺を散歩してみてください。

うっとりするような時間を、過ごせるはずです。

もちろん、晴れた日に限りますけどね。

「お昼はスパイスカレー、夜はスパイスバル」のトラベラーズカフェ朔より。人と犬の顔と名前が覚えられない店長ハンザワ♂がお届けしました

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