トラベラーズカフェ朔(さく)ってこんな店です

はじめまして、「トラベラーズカフェ朔(さく)」店主の半澤洋和です。

ある時期から急に「カッコいい苗字!」と言われるようになりましたが、郷里の福島では、ありふれた苗字です。私の祖父のお墓の周りは「半澤家の墓」だらけです。

石垣島にあって「トラベラーズカフェ」という店名がついているので、観光客向けのお店なのではないか?と思った方、いらっしゃいますよね?

私たちのお店は、観光の方があまり来ない、地元の人がスーパーや病院、ディスカウントストアなどを利用するために訪れる生活の中心地にあるので、石垣島に2007年にオープンして以来、おもに石垣島に住む人たちに支えられています。

なぜ、こんな店名になったか?

それは、私と、それから一緒に店をやっている妻とが、この店を始めたきっかけが「旅」だったからです。

1999年。私たちは、二人でバックパックを背負って中国、ベトナム、ラオス、タイ、インドネシア、ミャンマー、インド、ネパールなどのアジア旅をしていました。

なにかと面倒くさい貧乏旅行でしたが、たいていはおいしくて、ときどきはおなかも壊すような、アジアの普通の人々が食べる食事に毎日出会うことが、旅の大きな楽しみでした。

そんな中、ある食堂で、「あ、自分もこんなことがしてみたいのかもしれない!」と、雷に打たれたような胸ときめく瞬間が訪れました。それは、「いろんな人が集まって、食べて、楽しんでくれる空間を、自分で作ってみたい!」、という気持ちでした。

それまでの人生、私はIT系の会社に勤めていました。飲食業は全くの素人です。

帰国して、妻とともに、さっそく飲食店開業の準備を始めましたが、いきなり素人が飲食店を始めるなんて、ちょっとハードルが高い、と思った私たちは、まずは、移動販売車でカレー屋を始めることにしました。

旅人の私たちが始めたカレー屋。そして旅とまではいかないけれど、どこへでも移動してお店を開くカレー屋。だから「トラベラーズカフェ」。

「朔(さく)」は、妻が大好きな よしもとばななさんの小説「アムリタ」の主人公「朔美」からいただきました。「新月」の意味。そして「ものごとのはじまり」の意味もあり、新しく店を始める私たちにふさわしい店名だと思いました。

2000年8月28日。大手町経団連ビル前にいきなり登場した私たちの移動販売車。多くの人がいる場所にいけば、たくさん売れる!との見込みは見事に外れます。1時間以上停車して、記念すべき初日のお客様は、6名様でした。

2000年8月の移動販売開店日の様子

やってみないとわからないことだらけ。警官から路上営業をやめるよう指導され、泣く泣く営業を終了した日もありますし、駐車スペースがなかなか見つからず、お昼の時間がどんどん過ぎていくこともありました。

一方で、カレーは次第に評判になり、開店して4年経つころには行列ができるお店となっていました。

日本銀行前での営業で行列ができる様子

飲食店のスタートとして始めた移動販売。2004年8月、いったんピリオドを打ち、今度はいよいよ、本格的な店舗を持つことを決心しました。

なぜ石垣島にしたのか?

妻が「石垣島でみた夕日が忘れられない。一度は住んでみたい」とずっと言っていました。八重山の民謡も習うほどの妻が主導権を握って、親戚も知人もいない場所で再スタートすることにしました。

2007年2月10日。現在の「トラベラーズカフェ朔」が開店。それから今まで多くの地元の方や観光のお客様に支えられてきました。

旅人だった私たちが作ったカレーが、今度は石垣島へ旅をしてきた皆様に食べていただけると、とってもとっても嬉しいです。そして、この店が私が最初に思っていたように「いろんな人が集まって、食べて、楽しんでくれる空間」になれるように、これからも私たち自身楽しんでやっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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